抽象絵画とはいったい何なのか?

絵画は具象絵画と抽象絵画に二分されます。具象絵画は皆さんおなじみの実際あるものを目で見てそれを忠実に又はデフォルメして描く技法になります。この、具象絵画というのは、技術的な要素が非常に強く誰でも練習すれば描けるようになるという反面,いくら練習してもかけない方もおられます。

実際ある物を、そのままリアルに写し取る作業は、カメラに任せておけばよいのではないかと私は考えます。絵画の役割というのは、そもそも写真技術のない時代に記録を残すための目的で描かれたものなのです。写真技術の発達に伴い、画家の仕事はカメラにとってかわったのです。

そのころから、人は徐々に絵画とはいったい何なのかを考え始めました。今までは室内でイーゼルをたてて描いておりましたが、印象派の画家たちはイーゼルを屋外に持ち出し描き始めます。

印象派の画家たちに多大な影響を与えたのが、ご存知日本の浮世絵だったのです。

日本画は、古来より画面を地べたにおいて描いておりました。地べたに寝かせることによって、じっさい見たものをそのまま描くのは不可能なのです。イーゼルを建てると、実際の景色と画面が同時に視野に入りますが平面に画面を置くとそれができません。つまり、いったん、対象物から目を離して描く。これが、東洋と西洋の決定的な差なのです。

視覚のみならず、脳を通過する時間が一瞬日本古来の描き方にはあるのです。

このことに注目したのが『抽象の父』と呼ばれたセザンヌなのです。

セザンヌの後にはピカソやブラックが視点を変えたキュビズムを考案しました。

彼らは、現実にあるものを目のみならず脳も使い再構築したのです。

これが、西洋の抽象絵画です。

1940年代に現れたジャクソンポロックの有名な絵画は皆さんご存知でしょう。

西洋の抽象絵画とは一線を画した新しい抽象表現です。画面を平面に置きペンキを上から垂らすやり方。まさに、日本式のやり方で、対象物を見ないで心から絞り出した精神・熱情を描き表した真の抽象絵画の誕生です。真の絵画とはいったい何なのか?

本物そっくりに描くことだけが絵画ではないということがお分かりいただけたでしょうか?

自分の心から湧き出る感情をあなたも画面にぶつけてみませんか?

既成概念にとらわれない自由な画材と発想で表現してみませんか?

画材を用意して自由な発想をお持ちのあなたを心より歓迎いたします。

マサヨ・コウケツ